後置記法(逆ポーランド記法,日本語記法)について 普通の記法(中置記法)は, (12+3)*(45-67) のように,演算子を中に書きます。 この式を,日本語で(棒読みではなく)ふつうの会話風に表現すると 12 に 3 を足した数に,45 から 67 を引いた数を,掛けた数 となるでしょう。 この表現に出てきた順番に,数と演算子を書くと 12 3 + 45 67 - * となります。 この記法を後置記法(逆ポーランド記法,日本語記法)と言います。 この記法の特長として次のことが挙げられます。 ・かっこがいらない ・左から演算子が出てきた順に計算できる 上の式の値は次のように計算して求められます。 12 12 3 15 15 45 15 45 67 15 -22 -330 このように,記憶するのは数値だけですみます。 この電卓の使い方 数値を入れるときは,数値の後に空白キーまたはEnterキーを押します。 ただし,後ろが演算子のときは,すぐ演算子を入れてかまいません。 12 3+45 67-* のように入れます。 メモリは u v w x y の5つだけです。 新しく数を入れると, u v w x y 入力した数 / / / / / / 消滅 u v w x y のように,メモリの値が下から上に順に移動して,uの値は消えてなくなります。 < をキーインすると u v w x y / / / / /| 消滅 u v w x y のように,yの値を再入力したようになります。 > をキーインすると u v w x y |\ \ \ \ \ u v w x y 消滅 のように,メモリの値が上から下に順に移動します。 yの値はなくなり,uの値はそのまま残ります(コピーされます)。 単項演算子,たとえば階乗 ! をキーインすると u v w x y | | | | | u v w x y! のように,yが y! に変わります。 二項演算子,たとえば引き算 − をキーインすると u v w x y |\ \ \ \| u v w x x−y のように,yに計算結果が入って,それ以外のメモリの値は上から下に移動します。 3の2乗〜20乗を次々に計算したいときは,次のようにキーインすればできます。 3<<<<******************* + * < > は SHIFT キーを押さえなくても ; : , . で同じ演算を行います。 注意 F(最小素因数)は,最小素因数とそれで割った商の2つの値を答えます。 非常に能率の悪い計算をしているので,最小素因数が8桁程度が限界です。 |