数学T 二次関数

二次関数のグラフ

二次関数 y=ax2+bx+c=a(x−p)2+q の各係数の図形的意味を知ることによって,グラフをうまくかけるようになる.
c : y切片
b : y軸との交点における傾き
すなわち y=bx+c がy軸との交点における接線になる.
(p,q) : 頂点
a : 放物線の向きと大きさを定める
y=ax2 は y=x2 を 1/a 倍に拡大/縮小したものである.
O(0,0) ,A(1/a,1/a),B(2/a,4/a) がグラフ上にある.
2つの正方形 OAxAAy と BB--xx を, グラフをかくときの目安に使うと便利である. (Px はPからx軸に下した垂線の足, P- はy軸に関してPと対称な点.)
y=x2 y=1/2x2−2x−1
 =1/2(x−2)2−3
     
二次関数 y=ax2+bx+c のグラフをかくとき, 平方完成して y=ax2 のグラフを「平行移動する」と 教えることが多い. しかし,実際に y=ax2 のグラフを平行移動してかく ということはしない. 「平行移動したものである」ことを利用して, 頂点 (p,q) と,(p±1/a,q+1/a),(p±2/a,q+4/a)を プロットしてかく
なぜ平方完成するのか?
プロットする点をむやみに計算する必要がなくなる.
頂点の近くの主要の点だけをプロットすればよい.